日本型ダーチャと生活安全保障

二拠点生活の場を確保して庭で飲用水、電気、食糧、燃料、かまどを、場合によっては耐空爆塹壕(anti-air raid trench)を作ります。

2022-01-01から1年間の記事一覧

②「アンポ」と「安全保障」

あれほど「アンポ粉砕!」と1億総反対の様相だったのがどうでしょう。 テレビに「高橋彬雄」「小泉悠」先生が出ると視聴率は大幅にアップするようです。 小泉悠の名がついていると本は売れ、出版社も、番組制作者も、大学同僚も他大学大学教授もみな彼と一緒…

安全保障 ①

このところ安全保障という言葉、文字を耳、目にしない日はありません。 かっては 「アンポ」「アンポ反対」ばかりだったのに。 それを耳で覚えた安倍元総理が幼児期,岸総理の前でアンポ反対と唱えていたのは有名なエピソードです。 安全保障を学問する、研究…

戦術核より送電網棄損

ロシア・イラン連合によるウクライナの電力施設破壊が止まらない。 高橋彬雄さんの一言、分析に唸った。 予想外の効果に驚き、満足し続けて行くだろうとの趣旨。 確かにそのとおりだ。1発や2発戦術核を落としてもウク国のメンタルは日本人と違って強くたじろ…

「幸田 文全集」月報のこと

文学趣味が希薄な小生が何で幸田文(あや)の作品を読んだのかというとたまたま目にした作品「終焉」の一節に「素掘りの壕」「爆風」など空襲に関連する字句・事柄がかなり重きをなして書かれていたからである。 そして氏の文章を初めて読んで思った。 100年後…

サツマイモの収穫と食料危機・ダーチャのこと

ウクライナへの侵攻(2022年2月24日)をきっかけに3月3日初めてジャガイモを植え付けた(既述)。 しかし広くない非常対応待機畑もまだ1畝余っている。 そんな中、ホームセンターに行くとサツマイモの苗が売られているではないか(5月)。 その一畝の有効活用を…

幸田露伴・文(あや)と空襲

当方、文学趣味は希薄で特に小説を読むということは何らかの他のきっかけがないと始まらない。 相当昔に購入し、読まずに並べていただけの随想集をたまたまパラパラとめくっていたら気になる一節が目に入った。 「遠い爆風でも皮膚は木目のようにやぶれたと…

食べるものの用意 ―稼働即応の待機畑つくり

はじめに これまで述べてきた塹壕や防護・防弾楯はむろん、雨水利用、太陽光発電も実際に行っている人は少ないでしょう。 しかし食べ物については農家という確固たる職業があるし、趣味としての家庭菜園、ベランダ園芸を行っている人は大変多いので、ここで…

自分で作る電気

Ⅳ 自前の電気を用意する ―独立型太陽光発電 ― はじめに 外国から侵攻を受け、長期間地下室などに隠れて空爆、銃・砲撃を凌いだウクライナ の人が「電気も水も食料もない」と嘆いているニュースを見ました。 確かにシェルターや地下室で砲撃・空爆を何とか凌…

自分で作る飲用水

Ⅲ 自分で作る飲用水➡雨水飲用水化 ー 水道水を利用できないときの恒常的飲用水確保策 ― はじめに 日本の水道水は安全でそのまま飲めると誇らしげに語られます。 では、もし、テロ・戦争など意図的な攻撃で浄水場施設が破壊され、水道水が利用出来なくなった…

自分で作る防護・防弾楯

Ⅱ 携帯型防護・防弾板(楯) はじめに 外国の侵攻を受けたウクライナの人が歩行中あるいは自動車で走行中、銃撃を受け、負傷したり命をおとすことが多発しています。 その際の致死,致傷を少しでも回避・軽減すべく手持ちの資材で防護・防弾板(楯)を作ること…

自分で作る防空塹壕④v2 倒壊防止コンクリート柱 で強靭化

5 倒壊防止コンクリート柱の建立 はじめに 切羽詰まった時の塹壕づくりでは無理でしょうが一段落すると塹壕内壁が崩れないか、コンクリート屋根が落ちないか気になってきます。 1mくらいの深さなら経年に任せてもさほど崩れないこと(経験)、コンクリート屋根…

自分で作る防空塹壕③ 出入口

4 出入口(防空扉)の製作 意義・狙い 塹壕の上部を鉄筋コンクリート板で覆い、一定の耐空爆能力を持つものにしても塹壕両脇の開口部から爆風や砲弾破片が簡単に侵入するのでは避難者身体保護の点で不完全です。一定の対応力のある扉を用意すべきです。 扉…

自分で作る防空塹壕② 耐空爆用屋根(天板)の構築

3 屋根(天井)部分について 地上あるいは空中からの銃・砲撃、爆撃に一定の抵抗力を持つには塹壕にも屋根 (天井)部分を準備して一部でも地下室化し、防空壕の意味を持たせることが必要です。 私は次のようにしました。 普段は空堀を渡る橋(鉄筋コンクリート)…

自分で作る防空塹壕(anti-air raid trench)① 「はじめに」・「掘割」

はじめに かなり以前から欧米では核シェルターを作って備えている人がいるなどのニュースを見ることがありました。なんと大げさな、と思うだけでしたが今回のウクライナ戦争で特に台湾に近い島しょ地域や外洋沿岸部、基地周辺の人にとっては絵空事でない切実…