日本型ダーチャと生活安全保障

二拠点生活の場を確保して庭で飲用水、電気、食糧、燃料、かまどを、場合によっては耐空爆塹壕(anti-air raid trench)を作ります。

自分で作る防護・防弾楯

Ⅱ 携帯型防護・防弾板(楯) 

はじめに

 外国の侵攻を受けたウクライナの人が歩行中あるいは自動車で走行中、銃撃を受け、負傷したり命をおとすことが多発しています。

その際の致死,致傷を少しでも回避・軽減すべく手持ちの資材で防護・防弾板(楯)を作ることにしました。国家間の紛争時の銃弾、個人犯罪による凶器のほか時にはイノシシなど野獣からの攻撃にも役立つかもしれません。

 日本の場合、殺人事件で使われる凶器はほとんどが刃物です。秋葉原事件、大阪の大学付属小学校、その他もろもろ。そういうこともあって発生時の対策として学校や事業所に準備されるのは「さすまた」など犯人を身体的に取り押さえるものがほとんどのようです。

 銃の所持が厳しく制限され銃による襲撃はほとんどないと考えられているからでしょう。しかし連合赤軍や今回の要人銃撃事件を考えてもそれが早計であるのは自明のことです。

外国や国家間の紛争すなわち戦争下では銃撃が主であることを直視すべきです。さすまたでは刃物攻撃は何とか避けられても銃の乱射を避けることはできません。面による防御が必要です。そんな観点から製作しました。

使用部材

主たる部材は高価なあるいは一般には取得困難なアラミド繊維炭素繊維を使うものではありません。防空塹壕の天井や出入り口のドアで使用した建設一般用品ともいえる幅56㎝、厚さ0.8mm、長さ2mの鋼板(仮囲鋼板とか安全鋼板などと呼ばれている)を使うものです。

2mのものが1枚2080円位なので(最近値上げされ2300円位)。 銃撃で狙われかつ生存に大きくかかわる上半身の保護を目指しその1/3約65cmを使うとして700円くらいのコストでできることとなります。

使用形態

① 歩行/静止状態での使用

手にもって、あるいは紐を肩にかけて装着します。

重量は約4㌔くらい、中学生なら持てるでしょう。大人なら片手で持てます。

縦、横使用可

   

② 自動車走行中の使用

2枚を用意して左右の窓ガラス内側にたてかけるか仮固定します。腰から頭部分を保護

③ 要人警護  距離のある高層建築からの狙撃防止のためには数人の者が楯をやや高くもって取り囲むようにして要人の上半身を保護します。

黒っぽい光沢素材はポリカーボネイト

              

製作

・構造は本体3層となります。外側から 鋼板、ニードルパンチ(自動車の不燃内装材)、ポリカーボネイドの順。

・鋼板のカット方法・機材は防空塹壕出入口の項を参照

・鋼板周囲にはけがをしないようドアモール(ドアエッジガード)あるいは建築資材のモール(カブセ)をはさみます。 

なお、実際使用には表面に黒色塗装を施し、遠くからは目につかないようにします。

 

付加可能機能 

①写真に見える衝立使用用自立支柱(裏面)のほか

②カモフラージュ取り付け用ロープの装着(前面上下2か所)

   (裏面に出るロープは手持ちあるいは肩掛けように使用)

③前方透視穴の設置