日本型ダーチャと生活安全保障

二拠点生活の場を確保して庭で飲用水、電気、食糧、燃料、かまどを、場合によっては耐空爆塹壕(anti-air raid trench)を作ります。

自分で作る防空塹壕④v2 倒壊防止コンクリート柱 で強靭化

5  倒壊防止コンクリート柱の建立

はじめに

 切羽詰まった時の塹壕づくりでは無理でしょうが一段落すると塹壕内壁が崩れないか、コンクリート屋根が落ちないか気になってきます。

 1mくらいの深さなら経年に任せてもさほど崩れないこと(経験)、コンクリート屋根もそれが載る路肩部分の長さと硬さがしっかりしているなら平気ですが、安全のため念には念を入れることはベターです。

私もせっかく作るのだからなるべく持続させたいと何本か作っています。

(1) 塹壕内壁部分の一部には少しでも環境をよくしようと竹を横張しています。

といっても相手は土で、そこにボルト、ネジ止めするわけにはいかず、下から重ねていくわけですが、ここで当然塹壕側に何らかの杭を縦に打ち込むことが必要になります。

 細めの竹、木の杭、樹脂製の杭などいろいろあり、用いていますが、長年の使用と土圧に耐えるレベルの高いのはなんといってもしっかりした基礎を持つ鉄筋コンクリート柱になります。角柱型、円柱型両方を作っていますが紙製ボイド管を使った円柱型を紹介します。

 一定の深さに掘る。関東ローム層らしい赤土が見えている。

    

 大き目の石を敷き、突き固め,さらに空練りのコンクリートを投入して突き固める。

 

                                                                                              

 

 あらかじめ地上で作った底のない改良マスにスチールチャンネルを刺してコンクリートで固めた基礎部分を投下し、ボイド管を差し込んで中にコンクリートを注入。

                                       

 

                      

 

こうしたものを2本並列させ、竹を積んでいけば元々空隙だったところに後から土を入れて土壁化、塹壕化することも可能となる。

 

(2) ミサイルとコンクリート

 日本では隣国から日本海へミサイルが1発、2発撃たれると大騒ぎですが、ウクライナでは人の住んでいる同一地域に1日に300発ものミサイルが撃ち込まれるというのですから信じられません。ウクライナ国民のメンタルの強さに驚愕します。

 日本だったら1発撃ち込まれ、民家が1軒破壊されたら、自称プロコメンテーターは国民の命を守るため、ここは相手の言うことを聞いて停戦に応じるべきと言うでしょう。

 ミサイルと言ってもその破壊力は色々のようです。かなりのものをロシアの侵攻阻止のため橋に何度も直撃させていますが直撃部分に大きくない穴が開くものの橋全体が損壊する程度には至っていません。

高橋杉男氏がミサイルで橋を破壊させるのは困難と言いましたがそのとおりで、文系研究者がなんでわかっているのかとこの点でも驚きです。

 ミサイルも案外という側面もあるようで、ならばDIYによる防御力アップ策もあながち無意味ではないと考えます。

 

 防空塹壕では第1に屋根のコンクリート板を厚くすることです。10㎝厚のコンクリー

ト板の上にもう1枚、鉄筋、鋼板を多用したものを載せます。前述60㎝×2mのものが材料費約1万円でできるので命を守るための出費としてお安いと思います。

 第2にその上に土砂を厚く載せます。掘割で大量の土砂が出ますが土砂はプラスチックと違い紫外線で劣化しません。思い立った時に実行できます。

<後付けのコンクリート柱設置>

 ただ載せるものが重くなるほどそれへの耐荷重が問題となってきます。そこで後付けでコンクリート柱を設置します。次のようにしてはいかがかでしょうか。

 

屋根コンクリート板の両側に2基づつ建て、コンクリート板とコンクリート柱の間に鉄骨を通してボルト止めします。